新型フィットe:HEVに試乗。加速感はスペック以上! 新登場のRSは走る楽しさに溢れていた
掲載 carview! 文:工藤 貴宏/写真:市 健治 194
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というわけで、ベースがこれだけよくなったのだからますます期待しないわけにはいかないRSの走りですが、結論から言えば期待以上の走りの楽しさ。
注目はRSだけが持つドライブモード「SPORT」で、これに切り替えるとレスポンスも加速力も、そしてシフトアップ制御時のエンジン回転数まで高めてくれるのだから、もはやドライバーに「もっとアクセルを踏み込んで!」とけしかけているようなもの。
アクセルを踏んだ時の加速の立ち上がりと反応の良さ、さらにパワーの盛り上がりを味わうためだけにRSを買いたくなるほどです(RS以外のフィットも今回の変更でグッと爽快になったんですけどね)。
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峠道を走ってみると、ハンドリングの楽しさも「なるほどね」と納得のレベル。フロントサスペンションのバネレートをわずかに落とした効果で、ハンドルを切るとノーマルよりもスッと反応して曲がり始め、そのあとは減衰力を高めたダンパー&強化したスタビのおかげでグッと踏ん張って姿勢が安定します。曲がり始めの軽快感を増しつつ、そこから先の旋回中は骨太で安定性を高めた感覚です。
そうそう、サスペンションを強化したことで乗り心地が気になる人もいるかもしれませんが、そこは「心配なんていらない」とお伝えしておきましょう。確かに、凹凸のある路面や段差を超えたときのしなやかさは少し控えめとなりました。それは事実です。
とはいえ衝撃のカドはしっかりと丸めつつ車体のフラット感が高いので、乗り心地が悪いというよりは芯が太くなったような感覚。ファミリーカーとして購入しても文句はでないと断言できます。
通称「フィット4」と呼ばれる現行世代がデビューしたとき、「RS」がないことにガッカリした人は少なくないかもしれません。正直なところ筆者もその一人です。
でも、こうして完成度が高くて楽しいRSが追加されたのだから、デビュー時になかったことはチャラにしようじゃないですか。そう思えるほど、RSは楽しさにあふれたグレードでした。というわけで走り好きなら、RS一択ですね!
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